丸鋸落とした
落したら、もうだめだよ。とは口に出していえないので、修理しておきます。と笑顔で答える。
実際、落したらもうダメではないけれど、完璧に直すには、かなりの部品点数を交換する必要がある。落とした衝撃で、あちこちゆがんでしまっているからだ。目に見えるほどゆがんでしまっている部品もあるが、ゆがみが目で見てもよく分からない部品もある。だから完璧に直すのは大変だ。
それよりも、どうしても交換しなければならない部品は交換して、多少のゆがみは、叩いて直す。そして、そこそこいい状態、使える状態にまで全体を組み立てる。
もちろん、お客さんの「落としたからしょうがない」という納得度と、「ここまで直ったのか」という満足度はお客さんによって違うので、金額と、修理に掛かる時間との兼ね合いも含め、いい状態になるように修理する。