スライド丸鋸
スライド丸鋸という機械の修理です。スライド部分が調子悪い、&他にも細かい所を2,3箇所直してほしい、ということでお預かりしました。
分解してみて、スライドする部分は特に異常無しでしたが、本当にスライドする部分(ボールブッシュという部品)のみの交換はできず、それが組み込まれた大きな部品ごとの交換となってしまう為、とりあえず念のため、ブッシュだけ交換、ということが価格的にできず、油を差して、元通りに組み立てました。
しかし、組み上げると「前よりはいいけど多少調子が悪い」状態になってしまいます。
単体では分からなかった微妙な不具合が、全体を組み上げることで増幅して手に伝わる感じです。これを直すにはやはり、ボールブッシュの交換しかないのですが、単体で交換できないのは、不満です。
しかしながら、この機種の売りである「コンパクトさ」を実現するには仕方の無い設計だったと思いますし、個人的には理解もできます。確かに同じ能力の他の機種よりも、格段にコンパクトなのですから。
お客様には、この「コンパクトさ」というメリットを充分享受したのだから、デメリット部分である修理費の高さはしょうがない、と説明して、「多少調子悪い状態でもう少し使い続ける」か「修理費を出して修理する」か、お客様しだいということになります。