修理して〼ます

島田市の金物屋ですが、電動工具など修理もしますので、アップしてみます

雨戸の鍵

雨戸の鍵が開かないので来てほしいとの依頼があった。

細かいことを言うようだが、鍵「かぎ」ではなく錠「じょう」ですな。

「鍵」=「キー」で、「錠」=「ロック」。

キーは施錠したらポケットに入れるほう。だから「鍵が開かない」のではなく「錠が開かない」が正しい。

しかしながら日常会話の中では、鍵も錠も「カギ」と言ってしまっているので、いちいち訂正する必要もないかもしれない。

 

とりあえずそのお宅におじゃまして、雨戸の錠を見せてもらう。

細かい事を言うようだが、それは錠でもなく、レバー式の「丸落し」でした。

基本的に「錠」は外から「鍵」で開施錠するもの。そのお宅の「雨戸の鍵」は外側からはその存在が見えなくて、内側からのみ操作する物でした。丸落しとか掛け金とかの部類ですな。

とはいえ、日常的には「鍵」も「錠」も「丸落し」も「掛け金」もみんな「カギ」と言ってしまっているので、いちいち訂正もしません。

 

で、先ほどレバー式の丸落しと書いたが、最初から丸落しだと分かった訳ではない。レバー部しか見えなくて、そのレバーが動かないのだ。これじゃ分からないので、そのお宅の別の場所の雨戸を見せてもらって、ジーックリ観察させてもらってやっとそれが丸落しだと分かった。

構造が分かったので、件の雨戸の鍵を壊さないようにこじ開けて、雨戸が動くようになった。

次にその鍵が修理可能か調べるわけだが、雨戸を取り外さないと鍵が取り外せない構造になっていた。

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取り外してみると、案外簡単な構造。破損している箇所は無さそう。とりあえずCRCを噴いてみると意外なほど動きがスムーズになった。めでたし。

鍵を雨戸に取り付けて、雨戸をはめて、鍵の場所を微調整して、作業完了。

レバーの動きが超軽くなったので、そのお宅の方も喜んでくれて、めでたしめでたし。