ストライク & ノブ
ドアノブの受けの部分、柱側に付いている四角い穴のあいた物、名前を「ストライク」といいます。カギを掛けた時にドアから出っ張る四角いのを「デッドボルト」といいます。
「鍵は直せますか」という時は、99%「鍵」ではなく「錠」だ。
今回の案件は、「カギが掛からない、持ち上げると掛かる」という物。
とりあえず、そちらのお宅に伺ってみたが、決定的に悪い所が無い。ただちょっとドアが下がり気味という程度。そしてきっと、最初にこの錠を取り付けた大工さんだか建具屋さんが、ギリギリ下の位置に取り付けていたのだろう。
それで、ほんのちょっとドアが垂れ下がってしまって、「デッドボルト」が「ストライク」に0.5mm程ぶつかってしまうのでした。
「ストライク」をはずしてもって帰り、ヤスリでギコギコ。
「鍵(錠)が調子悪い」といって来られる方の、約半数はこのように鍵(錠)以外に原因があることが多いです。
また伺って、取り付けてめでたしめでたし。
そしたら「ドアノブがグラグラする」のでこちらも直らないか、とのこと。
一目見て「プレートのネジが緩んでいる」と分かるので、プレートをむき出しに。おかしなことにネジは緩んでない。しかしガタガタ。
そこでプレートこのネジをはずしてみると、紙のような物がポロンと落ちた。そしてよくよく見ると、なんとこの錠、もうちょっと厚い扉用の物でした。だからネジを目いっぱい締めても、扉がそれ以上に薄いから、ガタガタしちゃうのでした。それをごまかす為に、紙のようなパッキンが挟んであって、それがぼろぼろになってガタガタになったのでした。
オイコラ!最初に取り付けたヤツ!いい加減な仕事すな!
あともう、「八橋状のもの」が磨り減ってもいるので、同じようなアンティークの物は、取り寄せに時間が掛かるので、今日間に合う普通のステン色のものと交換しました。
こちらも一件落着。