今日は修理ありません
今日は修理ありません
お客さんの機械を修理していて思ったこと。
ひとつは、機械でよかったということ。
これが人間の体だったら、責任も桁違いですし、部品の交換も簡単にできませんし。
興味本位で要らんとこまで分解してみる、何て事もできないし。
今日はばらして、組立は明日にしよう、とかできないし。
お医者さんは大変だなぁと思います。
ふたつめは、機械を見れば、使われている状況が想像できてしまうこと。
不慮の事故で壊れてしまったのか、使い方や手入が悪くてだめになったのか。
不具合が合ってから、すぐ修理に出されたか、油なんか差して酷使し続けたのか。
お客さんが機械を大事にしているのか、粗末に扱っているのか、判ってしまいます。
きっと、自分が時計を時計屋さんに修理に出しても、体の調子が悪くてお医者さんに診てもらっても、向こうには、私が時計や自分の体をどれだけ大事にしているか、バレバレなんだろうなと。
機械を大事に使っているお客さんの機械は、やはり丁寧に直したいと思ってしまうし、雑なお客さんの機械には少し「いい加減」が入ってしまいますからね。
自分の持物や自分の体を大事にしようかなと思うのでした。