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舛添都知事辞任

  今日初めて「ますぞえ」を変換したのだけれど、どの字が正しいのかすぐ分からなかった。

 そのぐらい私にとってどーでもいい話題ではある。

 が、しかし、昨今の舛添辞任当然の風潮には一言申し上げたい。

 

 まず私のスタンスであるが、私は都民ではない。だから、都知事が都の予算を懐に入れようが、道路整備や保育園に使おうが、私の懐には関係ないのである。

都民の中で解決すればいいと思う。そういう意味で、どーでもいい話題ではある、ということだ。

 その上で一言申し上げたい事がある。

 それは、あえて、舛添さんを続投させた方がいいんじゃないか、という事である。

私は別に舛添さんの肩を持っている訳ではない。都知事なんてどうせ誰がやっても変わり映えしないと思う。だったら数十億の選挙費用を使わずに、タダで働くと言っている舛添さんを都知事として雇い続けるのは、悪い選択ではないと思う。頭はいいんだろうし、今回の事で負い目もあり、都民の目もあるから、そこそこいい仕事をするんじゃないかと思う。

 

 実は、舛添さんの続投を支持するのには、上記とは別の本当の理由がある。

 それはどういうものかと言うと、舛添さんは「違法な事」はしていないという事だ。何度も言うが、私は舛添さんの肩は持っていないし、「違法な事」はしていなくても、「悪い事」「恥ずべき事」をしている(していた)事には間違いない。

ここで私が言いたいのは、「違法でないから」舛添さんは云々なのではなく、今回の事が「違法でない」となってしまう、政治資金規正法がまったくのザル法である事が問題なのだという事だ。このことに目をつむりたい自○党の人や議員の人などは、テレビの取材などではことさら、舛添さんの個人の資質を問う発言をしている。

 そんな思惑をマスコミは知ってか知らずか、舛添擁護よりも舛添攻撃のほうが視聴率につながるので、個人の資質を問う内容の番組編成にしている。

 街頭インタビューに答えて、「あんな人が都知事だなんて恥ずかしい辞めてもらいたい」「舛添さんに投票したのに裏切られた思いだ」とか、辞任の報道を受けて「もっと早くに辞任すれば良かったのに」とか答えている人たちは、視聴率を取りたいマスコミや政治資金規正法に触れないで今回の事を舛添さん個人の事として早く幕引きにしたい政治家の人たちの思惑にまんまと乗せられているちょっと残念な人たちにしか、私には映らない。

 

 そして、私にはもっと大きな懸念がある。

 

 それは、今回の一連の出来事が、3.11後のアメリカの様子に非常に似ている気がするのだ。

 

あの頃のアメリカは、100%の国民とマスコミが「テロは悪」「テロに立ち向かうアメリカは正義」と言う正義の旗の下「テロ組織を徹底的に叩き潰せ」「アメリカの強さを見せ付けろ」「復習をしろ」という負の側面を包み隠し、「テロが起きる根本の原因には経済格差の問題があり、その点ではアメリカにも悪いところがあった」などという意見は発言できない雰囲気があり、世論の圧倒的支持を受け戦争へと動いていった。

 

 本来政治とは、世論の要求するとおりに事を運ぶべきものではなく、世論に抗してでもやるべき事をやらなくてはならないものだとおもうのだが。

 今回の場合、最もやらなくてはならない事は、政治資金規正法に手を付ける事だったはずだ。そして、正義では無いかもしれないが政治的判断として、選挙費用を節約して舛添さんを続投させるとか、4年後の東京オリンピックと選挙が重ならないように辞任させる時期を調整するとか、あったはずだ。そのような発想を誰一人しなかったのは、全員が、世論に迎合するずるい政治家(政党)だったという事なのだろう。

 

 都民も国民も、政治家の発言やマスコミの報道をもっと精査する目を待たないといけないし、そうしなければ、この国はおかしな方向に向かってしまう。

 というか、すでに十分おかしな方向に向かっているが。